平成25年度は下記のような研修会を現在企画・運営致しております。
まずは、林典雄先生(中部学院大学)が代表理事をされておられる整形外科リハビリテーション学会グレード認定者の先生方をお招きし、「各運動関節における関節機能解剖学的病態評価と運動療法」を基本テーマに股関節、膝関節、足部、肩関節、肘関節・手関節、腰部における評価と運動療法の展開に関する研修会を開催します。
また、福井勉先生(文京学院大学)をお迎えし四肢・体幹機能と皮膚運動学と運動療法の展開、佐藤房郎先生(東北大学)、冨田昌夫先生(佛教大学)による中枢神経系疾患に対する運動療法の展開を開催いたします。
ご興味のある研修テーマがございましたら、「申込方法」を参照いただき、メールにて参加をお申し込み下さい。
過去に企画・運営された研修会につきましては、各年度の「研修会報告」を参照下さい。
第 1回
日 時:平成25年6月29日(土)~30日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
股関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の展開
~大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折を中心に~
内容:
大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折は、多くの理学療法士が経験する疾患です。しかし、多くの不安や疑問を感じながら治療に当たっている先生方は多いはずです。
本講義では、股関節の機能障害を考えるために、上記疾患を題材とし治療に必要な触診、画像評価とその分類、手術法、歩行の獲得と異常歩行の改善などの運動療法について機能解剖学的に順を追って御紹介したいと思います。
講 師:松本正知先生(桑名西医療センター)
熊谷匡晃先生 (松阪中央総合病院)
「整形外科運動療法ナビゲーション」の共同著者
第 2回
日 時:平成25年8月10日(土)~11日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
慢性腰痛における関節機能解剖学的臨床評価と運動療法の実際
内容:
腰痛は症状であって病気ではありません。
従って病態が違えば運動療法も異なります。その見極めと運動療法とのマッチングについて、私の考え方をお伝えしたいと思います。
講 師:林典雄先生(中部学院大学)
アシスタント:細居雅敏先生(吉田整形外科病院)
☆股関節機能解剖学的病態評価と治療に引き続いて、今回は毎年度開催している「腰痛」がテーマ。骨格の中心に存在する脊柱を関節機能解剖学的検知から捉え、その病態を解明し治療を構築していきます。例年思うことは、難しく思えるようなことを林先生は簡単に説明され、目の前で変えてゆく。まるで、アメリカのフォード自動車の会長が話された、「素人は簡単なことを難しくし、専門家は難しいことを簡単にする」ということのようです。☆
第 3回
日 時:平成25年8月31日(土)~9月1日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
Klein‐Vogelbachコンセプトと動作を変化させるための動作分析と
機能的運動療法の展開
内容:
クラインフォーゲルバッハの運動学をベースにした動作観察から、システム理論や生態心理学的概念を応用した治療的介入を紹介する。
受講生同士で姿勢や動作を評価し、変化させる運動療法を展開する。そして、自らが変化して気づくことを目標にしたい。
講 師:佐藤房郎先生(東北大学)
☆重力のある世界に存在する以上、私たち生物の活動は重力に支配されると言っても過言ではなく、人の姿勢や運動は身体の各部分を通して重力や環境に大きく左右されます。例えば片麻痺や骨折によって、その身体の各部分の一つでもうまく使うことができなければ、小さな障がいが大きな障がいへと拡大していきます。このような私たちの生活している世界での姿勢や運動を視覚的に捉え解釈して介入実践していく方法の一つとしてクラインフォーゲルバッハの運動学があるようにも思えます。その理論と実践を佐藤先生から学んでいきます。☆
第 4回
日 時:平成25年9月14日(土)~9月15日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
足部機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の
展開
内容:
二足歩行である人間にとって、足関節機能低下をきたす足関節果部骨折や足関節捻挫、外反母趾やモートン病などの有痛性足部疾患などは、可動域制限や疼痛によってスポーツパフォーマンスが著しく低下し、歩行さえ困難となります。これら機能障害を機能解剖学的に評価し、疼痛発生に関わる機械的負荷や病態を捉えることで、適切な運動療法やインソールの適応を見極めることにつながります。
本講義では、解剖学・機能解剖学を基にした評価や治療方法について論理的に説明し、治療実技とともに触診も合わせて実施します。的確に触診できて、治療できるセラピストを一緒に目指しましょう!
講 師:山本昌樹先生 (トライデントスポーツ医療看護専門学校)
岡西尚人先生 (平針かとう整形外科)
「整形外科運動療法ナビゲーション」の共同著者
第 5回
日 時:平成25年11月30日(土)~12月1日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
肘関節・手関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と
運動療法の展開
内容:
手関節、肘関節の外傷は理学療法士も作業療法士もよく扱う疾患ですが、あと少しの可動域制限を残しがちな難しい部位ではないでしょうか?
今回2日間をかけ、的確な評価や治療の前提となる触診から、損傷組織の治癒過程に応じた拘縮の予防法や対処法まで、実技を交えて行います。また、レントゲンの読み方も紹介していきます。
講 師:浅野昭裕先生 (碧南市民病院)
中宿伸哉先生(吉田整形外科病院)
「運動療法に役立つ単純X線像の読み方」の著者
「整形外科運動療法ナビゲーション」の共同著者
第 6回
日 時:平成26年1月12日(日)~1月13日(月)
会 場:京都
テ‐マ:
四肢・体幹機能障害における機能解剖学的・皮膚運動学的病態評価と運動療法の展開
内容:
体幹は立位や座位姿勢では荷重関節となり、多くの関節によりかなり自由な運動を呈する。 本セミナーでは身体全体の姿勢や動作の見方を力学的解釈から行う。さらに皮膚運動学を用いて治療対象とした理学療法を展開する理論について解説、実技を行わせていただく。
講 師:福井勉先生(文京学院大学)
第 7回
日 時:平成26年2月8日(土)~2月9日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
肩関節機能障害における関節機能解剖学的臨床評価と運動療法の展開
内容:
肩関節障害において最も直面する拘縮の問題を中心に、機能解剖学的に病態と技術のマッチングについて解説します。
理学療法士として治せる病態は確実に治す。
これが臨床家としての技術の妙だと思います。
講 師:林典雄先生(中部学院大学)
アシスタント:福吉正樹(名古屋スポーツクリニック)
第 8回
日 時:平成26年3月8日(土)~3月9日(日)
会 場:京都
テ‐マ:
膝関節機能障害における関節機能解剖学的臨床評価と運動療法の展開
内容:
外傷による骨折後の後療法は、早期からの適切な対応により、その後の成績は大きく異なる。また、いわゆる有痛性疾患はトリガーとなる組織を見極めることが最も重要となる。
今回は、幅広い年代を含めた膝関節機能障害について、的確および迅速な対応とその運動療法について我々の考え方を含めお伝えします。
講 師:橋本貴幸先生 (土浦協同病院)
赤羽根良和先生 (佐藤整形外科)
☆2013年6月に『肩関節拘縮の評価と運動療法(林典雄監修・赤羽根良和執筆)』という書籍を出版され、その中でも拘縮を改善すると多くの関節痛の軽快が認められことを指摘されています。臨床の中での関節機能解剖学的検知からの介入方法について学んでみましょう!☆
「整形外科運動療法ナビゲーション」の共同著者