平成27年度研修会案内


【研修会の撮影について】

個人情報保護法に伴う肖像権の問題が出てきております。純粋に向学心による撮影と主催側は考えております。

 しかし、本研究会の研修会ではありませんが、インターネットを介して講師、参加者の先生の同意もなく研修会の様子が公開されることに対して、本研究に関しても考慮して頂きたいという意見を頂きました。

 研修会といたしまして検討した結果、写真、映像を伴う撮影およびレコーダーでの音声録音等につきましては禁止させて頂く事になりました。

 なお、以上の行為がありました場合、研修会への参加は出来なくなります(研修費の返還につきましても、致しかねますのでご注意下さい)。

 研修会へは上記を踏まえた上での申し込みとさせて頂きますので、何卒皆様のご協力とご配慮をお願いいたします。 


1
日 時:平成27年7月4日(5日(

会 場:京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:肩関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の展開

   肩関節拘縮の見方と運動療法

講 師赤羽根良和先生(さとう整形外科)

アシスタント永田敏貢先生(さとう整形外科)

内容

 運動器リハビリテーション分野におけるセラピストが期待されている運動療法の効果とは、拘縮を基盤として生じた関節の機能障害と可動域制限を改善させることである。また、適切に拘縮を改善させるためには、解剖と機能解剖をベースに伸張性と滑走性を阻害する因子を評価の中から見極めて、的確な治療を提供できるスキルが不可欠となる。今回の講義では、肩関節拘縮を改善させる一助になれば幸いと考えております。

受講料:20,000円(保険料込)

会場:佛教大学二条キャンパス6F

申込: 終了しました


2

日 時:平成27年8月29日()~30日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:膝関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の展開

 

講 師:林典雄先生(中部学院大学)

アシスタント:岸田敏嗣先生(整形外科リハビリテーション学会理事)

内容

 整形外科診療に携わる理学療法士にとって、膝関節周辺疼痛と可動域制限の克服は未だ大きな命題であり、今後も新たな挑戦をし続けなければならない問題です。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。これら2つの問題を解決する基本は、膝関節周辺軟部組織の機能解剖学を理解した上で、病態を機能解剖学的に解釈し、機能解剖学的に説明できる技術を駆使することに尽きると思います。講演では我々が取り組んでいる超音波機能解剖も紹介しながら膝関節障害に迫ります。

受講料:¥20,000(保険料込)

申込:終了しました


3

日 時:平成27年9月12日()~13日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:足関節・足部機能障害における関節機能解剖学的病態評価

   運動療法の展開

講 師:中宿伸哉先生(吉田整形外科病院)

アシスタント:篠田光俊先生(国際医療技術専門学校)

内容

 足関節、足部は、歩行など荷重時における床面からの外力を、一番初めに受ける部位であり、これらの機能の安定が、バランスやパフォーマンスの能力を左右することは言うまでもない。特に足部のアーチは、個々の関節が協調して動くことで、その衝撃を吸収し、効率のよい運動へ変換する役目を持つ。したがって、足関節のみならず、足根骨11つの動きを理解した上で、治療展開がなされるべきであると考える。今回の講義では、足関節、足部の機能解剖を理解した上で、足関節周辺の外傷と、有痛性足部疾患を題材に、それぞれ病態解釈のための評価方法と治療について講義、実技を行うとともに、それらに必要な触診技術について習得して頂く。

 

受講生へのメッセージ

 どの関節でも同じですが、的確に評価するためには、まず触診技術が必要であるため、各組織の触診をじっくりと行います。また、臨床では、限られた時間の中で、病態を絞り込む力が必要です。そのための問診から画像、理学所見による評価、治療までを解説します。

受講料:¥20,000(保険料込)

申込: 終了しました


5回   

日 時:平成27年11月28日()~29日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:足関節・足部機能障害における足部インソールによる介入

  (足部研修受講者限定)

講 師:中宿伸哉先生(吉田整形外科病院)

アシスタント:篠田光俊先生(国際医療技術専門学校)

内容

 有痛性足部疾患に対するインソール療法は、的確な作製を行えば即効性の高い保存療法の1つとなるが、そのためには病態解釈だけでなく、インソールによって、個々の足根骨をどの方向に誘導または制動するのかを考えなくてはならない。今回使用するインソールは、ベース板に専用のパッドを貼付するタイプであるが、どの位置にどの程度の高さで貼付するのか、機能解剖をベースに作製する。

 

受講生へのメッセージ

 インソールを作製するにあたり、個々の足根骨を誘導、制動するためには、パッドがどの骨に位置しているのかを確認することが重要です。そのためには、まず足根骨が触診できていることが前提となります。また、インソール装着前と後でのアライメント変化を掴めるように、歩行分析のポイントを理解して頂きます。

受講料:¥30,000(保険料、インソール作成キット料込)

申込: 終了しました


4

日 時:平成27年10月3日()~4日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:エコー機能解剖学

講 師:林典雄先生(中部学院大学)

アシスタント:岸田敏嗣先生(整形外科リハビリテーション学会理事)

内容

 近年格段に進歩した超音波画像診断装置(以下エコー)の画質は極めてハイクオリティーであり、運動器障害に携わる理学療法士が観たい組織はほぼ全て観ることができる。そしてエコーがもつ重要なアドバンテージは、「生きた人の関節を、生きたまま観察できること」「生きた人間の関節が動く様子をリアルタイムで観察できること」である。講演では、肩から足部に至る超音波機能解剖学をベースに運動療法との接点に迫ります。「scienceskillとの融合の架け橋」それがこの講演のテーマです。

受講料:¥20,000(保険料込)

申込:中止させて頂く運びとなりました。ご理解の程謹んでお願い申し上げます。


6

日 時:平成27年12月19日()~20日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:スポーツの肩・肘関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の展開

   ~投球障害肩・肘を中心に

講 師:福吉正樹先生(名古屋スポーツクリニック)

アシスタント:小野哲矢先生(名古屋スポーツクリニック)

内容

 オーバーユースや投球フォームの不良などによって生じる投球障害肩・肘に対しては、投球フォームの修正や運動連鎖的アプローチの重要性が広く述べられています。しかしながら、疼痛が肩・肘に存在する以上、そこに何らかの病態が存在するはずであり、ここのアプローチなくして良好な治療成績は望めません。本セミナーでは、投球障害肩・肘の病態を機能解剖学的な観点から捉えるとともに、触診を踏まえた上で運動療法について解説していきます。 

受講料:¥20,000(保険料込)

申込: 終了しました


7

日 時:平成28年1月30日()~31日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:股関節機能障害における関節機能解剖学的病態評価と運動療法の展開

   ~大腿骨近位部骨折の機能解剖学的運動療法、

    整形外科的治療と運動療法の診かたと考えかた

講 師:松本正知先生(桑名西医療センター 整形外科 リハビリテーション室)

内容

 本講義では、大腿骨近位部骨折に対する分類などの基礎、そこから考えられる整形外科的な治療の考え方、理学療法評価、これらを基にした機能解剖学的な運動療法の展開を順序立ててお話しさせて頂きます。また、「正座をして良いの?」「和式トイレの使用は?」「股関節の外転枕はいつまですべき?」など、普段の臨床で疑問に思われていることにも可能な限りお答えさせて頂きたいと思います。

受講料:¥20,000(保険料込)

申込: 終了しました

2015年10月発売

3年を要しこの本が完成しました.身に余る光栄と責任の重さ,僅かばかりの開放感を感じています.

 本書は,総論で骨折の運動療法を行うために必要な最低限の知識を網羅し,各論では骨折後に必ず起こる組織の修復過程を基礎に,疫学,整形外科的な治療の考え方,評価と治療についてまとめました.随所に,知識(Knowledge)・技術(Skill)・個人的な意見(Opinion)などが配置されています.ご一読いただき,整形外科医との連携と共通認識の重要性について感じていただければ幸いです.

 さて,内容については今知りうる限りの知識と技術を収めました.しかし,全ては進歩し新しい発見の連続です.それは,同時に過去の過ちに気づくことでもあり,とても大切なことです.もしかしたら,この本の内容も明日には間違っていることに気づくかもしれません.そのときは,「ごめんなさい」です.

 最後になりますが,整形外科の基礎と運動療法の発想を教えていただいた加藤 明先生,学生時代からずっとご指導いただいている林 典雄先生,整形外科リハビリテーション学会への入会後いつもご指導いただいている浅野昭裕先生,世界の広さを教えていただいた青木?明先生,桑名西医療センターのスタッフの皆様,本書の企画から出版に至るまでお力添えいただいた中外医学社の宮崎氏,沖田氏,この本の作成にご協力いただいた全ての方々へ,心より感謝申し上げます.

 それでは,「骨折の機能解剖学的運動療法 その基礎から臨床まで」の始まりです.


平成27年10月
松本正知


8

日 時:平成28年2月13日()~14日(
会 場:
京都(佛教大学二条キャンパス

テ‐マ:腰部における関節機能解剖学的臨床評価と運動療法の実際

講 師:林典雄先生(中部学院大学)

内容

 腰痛は病気ではなくあくまで症状であり、「肩が痛い」と言うのと何一つ変わりません。肩峰下滑液包炎が原因で肩が痛い患者に腱板訓練をしますか? 骨折で痛い患者にどんどん動かしますか? もっと普通に、当たり前の医療を心がけたいものです。腰痛診療でまずしなければならないこと・・・、それは、腰痛をしっかりと分類することです。そして、分類することはすなわち疼痛の原因となる組織を抽出することです。これができれば必然的に行うべき運動療法も決まってきます。そのためのscienceskillとを本講演で感じてください。

受講料:¥20,000(保険料込) 

申込: 終了しました


 上記研修会を開催するにあたりまして、募集人数が定数に満たない場合、研修会の開催を中止させて頂く場合がございます。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。